月別アーカイブ: 2015年4月

青森~金沢日本海縦断の旅日記8【やっと会えた!石焼鍋】

そして食事をしながらも、隣にどんどん石焼鍋の準備が進められていく。

これが焼け石の説明。
14焼け石説明
男鹿半島特産の「金石(かないし)を使う。
800~1000度に熱すると普通の石では割れてしまうが
金石は耐えて金属のように真っ赤になるんだという。
でも一度鍋に使うと割れてしまい、一度しか使えないらしい。
これを2時間掛けて真っ赤になるまで熱する。

そして杉の桶登場。
12石焼準備
中には味噌のダシが入っている。

材料。
15材料
鯛とカワハギ、もう1つなんだったっけ、失念してしまったが
九州でもとれる食べなれた魚だ。
野菜は舞茸とねぎ、わかめ。

石がキター!!
13焼け石
赤くなっていて熱気がカーッと伝わる。

スタッフさんは説明を交えながら
きびきびと手順よく準備してくれるのだが
なんだか嬉しそう。

本当に美味しい、超おすすめ料理な感じが
サービスされるムードでものすごく伝わる。

杉の樽に、まずあらかじめ魚をいれておく。
16材料を入れる

そして焼け石を投入!
17煮立つ
瞬間で「わーっと」煮立って味噌の香りが立ちます。
すごい!
豪快!
これを体験したかったんだ!

あとから野菜を入れます。

で、そんなに長く煮ない。
すぐに食べごろになります。
18美味しい

あつあつをいただきま~す!
美味しい!おいしい!おいし~い♪

いってみれば魚の味噌汁と同じ材料なのに、
魚の身の仕上がりが全然違う!
食べなれた魚だからこそ、違いがよくわかる。

ほこほこして、魚の味が濃厚なのだ!
なんていうんだろう、上手に焼いた焼き魚からクリスピー感を抜いて
しっとり感を加えたというか。
うまみ、歯ごたえ、舌触り。魚のいいところを十全に味わえる感じ。

大量の遠赤外線で瞬時に加熱するからこその味だ、
と「美味しんぼ」の海原雄山が言いそうな美味しさだ。

途中でこの岩のりを加えると、また味が違って美味しい。
20岩のり
(この岩のりをお土産に買い忘れたのが痛恨の極み)

あまりに美味しいので
地酒を追加オーダー(笑)
19地酒2

二人前くらいあったのに、完食!
美味しくて全然飽きなかった。

最後に控えめに出てきたかにめし。
21かにめし
これも美味しかった。

これを書いている今、すでに冬ではなく
初夏の陽気で結構暑いんだが、それでも思い出すとヨダレがたまる。
人生で味わった魚料理の中では、首位かもしれない。
魚そのものを味わう鍋料理では最高峰のうまさだと思う。

魚好きの高齢の父にぜひ食べさせてやりたい珠玉の美味だ。
この味に出会えて本当によかった。

男鹿桜島リゾートきららか
http://www.kiraraka.jp/

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青森~金沢日本海縦断の旅日記7【石焼鍋をもとめて「きららか」へ】

今回の旅の大きな目的2つのうちの残り1つが、男鹿半島の石焼鍋だ。
旅番組だかでその迫力を見て、絶対自分も食べたいと夢見てきた。
それが今回叶うのだ。わーい!

選んだ宿は「男鹿桜島リゾートきららか」。
決める前に私が持っていた選択条件は
・一人旅でも石焼鍋に対応してくれる
・温泉がある(できれば源泉かけ流し)
・できれば露天風呂がほしいな
・できれば絶景がいいな

である。ネットの予約サイトでプランなどを調べると
「きららか」は、一人石焼鍋以外は満たしていた。
2人以上のプランには石焼鍋があるので、メールで交渉する。
こちらの予算と一人旅ではあるが石焼鍋をぜひ味わってみたい旨を伝えたところ
あっさり可能であると返信がきた。
しかもメールからして感じがよい。即決。

ネットで予約を完結させるのも便利ではあるが、
1泊2食の旅館で満足度を上げたい場合は、
つくづく予約前に1回宿と1コミュニケーションを持つことだと思う。
そこでその宿との相性がだいたい占える。

期待の「きららか」は、本当に男鹿半島の先端に近い場所にある1軒宿である。
コンパニオンおっさんたちの会話から、ここが元は公共の宿だったことがわかった。
たしかにそんな感じの外観にフロントである。
01外観

しかし、エントランスから突き当たりにあるレストラン、
それがちょうど夕陽の時間を迎えており、
外へと張り出すうなガラス張りに金色に照り輝く冬の日本海が広がっていた。
本当に絶景の宿である。これには一緒に到着したおじさんたちも感動していた。
(電池がなくなったので画像がありません。。。

通された部屋は洋室ツインルーム。
ソファもあり、ゆったりしたつくりだ。
02部屋

開け放てるタイプの窓ではないが、男鹿の絶景が見える。
03窓から

和室がよかったな~と一瞬思ったが、
「布団敷きにこないから、お洗濯ができるじゃん!」
と思いつく。

と、そのまえに充電、充電。。。
とゴソゴソしていたら、まあ、なんということでしょう!
充電のアダプタをどっかで落としてしまったようだ。どこにも見つからない。
たぶん、充電で焦っていた奥羽本線の車内に忘れてきたのだろう。
がっちょーん(←古い)。

とりあえずパソコンをコンセントにつないで、そこからUSBで充電をするが、
差込口が1個しかないのでカメラしか充電できない。

ダメもとでフロントにアダプタがあるかきくと
女性スタッフが素早く部屋までもってきてくれた。またしても救いの神である。
安心して充電し温泉へ。

広い温泉。窓や露天から絶景が楽しめる。。。とのことだが
女湯の露天からは塀がちょっぴり残念。
05露天

しかし、この辺はとてもよい釣り場とのこと
釣りの人がウロウロしているため仕方がない、ということを
後でフロントの女性がユーモラスに教えてくれた。納得。

この内湯がまた広い。すごく気にいって何度も入った。
04内湯
露天は風がすごいが、内湯もガラス張りなので海が見える。
しかも、オフシーズンの平日ということもあり滞在中、ずっと貸切状態だった。
湯船の中での腕歩きなどエクセサイズも交えて、長湯する。

泉質は源泉掛け流しの濃い食塩泉。
お肌に負担がない中性で、温泉水1kg中10gもの成分が入っているせいか濁っているのも好みだが、
特筆すべきは、成分表のリチウムの値。4.9と書いてあり、目を疑った。
リチウムはボケに効くとか、うつに効くとか
最近いろいろと研究されている成分なのだが、
最近見た成分表ではせいぜい0.2~0.3くらいが関の山で4.9というのはすごいと思った。

この泉源「金ヶ崎温泉」の歴史は古く、昔は漁師さんたちを癒してきたのだという。

リチウム効果も手伝ってか(笑)どんどん気分が明るくなってついにお夕食。
さっきまでレストランを囲んでいた金色の風景は、すでに夕闇に包まれ、
半円形に張り出した窓は、鏡のようになっていた。

3組だけのせいか、席の間隔がとても広い。贅沢だ。
昨日は山の幸だったが、今日は海の幸づくしである。

最初に前菜。
06前菜

おお、ズワイカニがついている。嬉しい。
07かに

お刺身、ワクワクしすぎて撮影を忘れたorz

海の幸には地酒♪小瓶なので、2~3種類いける。
おすすめがメニューに書いてある。
09地酒
お刺身と地酒のとりあわせがなんとも美味でした。
秋田の日本酒はこれまた美味しいねえ!

石焼鍋もあるのだが、普通の鍋も用意してあり、鍋×2である。
08鍋
ちなみにこちらの鍋は地元産の新鮮なタラとタラの白子入りである。
たらの白子にまた、テンションがあがる♪
とろりと舌の上でほどける逸品だ。

茶碗蒸しに
11茶碗蒸し

焼き物。
10焼き物
どちらも美味。

真打の石焼鍋へと続くお料理もどれも美味で、ますます期待が高まる。
おそらく小食な人は石焼鍋の前に満腹しそうな量であるが
私は大食いなので、一層ワクワクするのみなのだった。(つづく)

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青森~金沢日本海縦断の旅日記5【男鹿へ】

なお、ランプの宿のランプは、夜消灯しないで寝る。

お客がさわらないという決まりになっているから、消せないのである。
柔らかい灯りなので、さほど気にはならないが、真っ暗でないと寝にくいという人は
アイマスクなどを持参したほうがいいかもしれない。

広間の朝ごはん。
01_朝食

弘前名物の貝焼き味噌がついている。
02_貝焼き
自分で卵で閉じてたべるのだが、朝から贅沢な気分だ。

朝食後にもう一度ざぶっと「健六の湯」につかり、
戻ってくると食後のコーヒーをサービスしてくれた。
地元新聞の「津軽新報」をめくる。
03_新聞
なんでも、ここまで配達してくれないので道の駅まで取りにいくという。
なので、1日遅れになるんだとか。

しかし電波もないので、ニュースを得る手段はこの新聞だけになる。
戦前はこれが当たり前だったんだよなあ……と感慨深い。

気温。マイナス6度。軒には大きなつらら。
05_温度計
04_つらら

この日は、黒石から秋田県の男鹿半島まで移動する。
九州で例えるならば、霧島あたりから天草に移動するくらいの感覚と考えてもらっていい。
結構な大移動だ。

ランプの宿に別れをつげて、黒石からひたすら鉄道移動。

黒石から弘前鉄道で弘前、
弘前からは奥羽本線の普通列車で男鹿半島のふもと・追分駅をめざす。
06_黒石駅

弘前から追分までの移動中、写真をまるで撮ってなかった。
奥羽本線はボックス席ではなく、
通勤列車形式だったので、あまり旅の情緒はない。
それで写真を撮らなかった、というわけではなく、
実は深刻な「充電不足」に陥り、焦っていたのである。

ランプの宿で充電ができなかったので、
持参のスマホ、タブレットがすべて残量が大変なことになっていた。
宿では使わなかったが考えてみれば水曜の朝からまる一日充電なしである。
あわてて乾電池式充電器につなぐが、乾電池も使い果たした模様。
最後の頼みの綱、ノートパソコンにつないでなんとか充電を試みる。
そういうことをしていたので撮影どころではなかったのだ(笑

情報収集を頻繁にする旅先である。
夜、寝ている間のスマホ・タブレットの充電の有無を甘く見ていた。。

そんなこんなで精神的にジタバタしていたので、追分までの時間は短く感じた。
男鹿線へ乗換えをして、小一時間で男鹿へ到着。
男鹿線はそれほど眺望はない。
なまはげがついた車両。
07_なまはげ

お宿が迎えに来る時間よりかなり早くついてしまったが、
「コンビニで乾電池でも買おう」と考えて風が吹きすさぶ、男鹿の町へ出た。
しかし、なんということでしょう、コンビニのひとつもないのです!

鳥のフンがやたら落ちている歩道でキャリアを転がしながら
必死で歩けど歩けど、コンビニもスーパーもなし。
カフェなんてとんでもない。てゆか、開いてる店もない。
人も歩いてない。

オフシーズンの男鹿の駅前は、
まるで荒涼たるゴーストタウンに取り残されたような寂しさだった。
寒いのに歩きに歩いて汗が出てきたのに、ナイ。
諦めて駅へ戻ろうとしたところ、なんとか電器屋さんを見つけた。
電池4個、648円!!!
イケアで買えば10個248円とかなのにTT
少し悲しくなったが背に腹はかえられない。貴重な電池4個を購入し、駅へ戻った。

男鹿の駅も不思議な事に、スペースは広いのに、ベンチがちょっとしかない。
ので、すぐうまる。
そこいら中の開いているスペースに椅子をおけば、あと30人は余裕で座れそうなのに、
単なる空きスペースになっているのが不可解である。
本来は、市場でもやってるんだろうか?

座る場所もないので、立ち尽くしていると、
時間より少し前に、送迎ワゴンが来てくれた。救いの神のようだった。
出発してまもなく、車窓は男鹿の海岸線となった。
以下は、車窓からの絶景。

DSC03991

波打ち際のような海岸線からだんだんと断崖の上へと
車は高さを移していきながらもずっと水平線が車窓に寄り添っている。

DSC03994

ワゴン同乗はおっさん2人連れ。
そのうちの一人はコンパニオンは呼べないのか、などと運転手にきいていた。
(もちろん呼べません)
DSC03997

しかし、この車窓に広がる絶景を見て、もう一人のおっさんは席を移動して撮影をはじめた。
DSC03999

コンパニオンおじさんは、景色関係なく、なんやかやと運転手さんに話しかけていて、
それはそれで楽しそうだった。
DSC04001

風が強いのか、波は少し荒く、雲がどんどん形を変えて水平線の上を流れていくようだ。
それにしても、ここ男鹿では雪はもうほとんどなかった。
運転手さんによると2月はじめ以降雪は積もっていないとのことだった。
DSC04004

この素晴らしい日本海の絶景で、高すぎる電池代のショックその他はすっとんでいった。
そして、2つ目の旅の目的「一人旅でも石焼鍋がいただける、絶景の宿」に到着した。

(つづく)

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