
団体客が来た時のもので実際はグループごとの囲炉裏となる
14℃の冷泉に浸かり、ふるえあがったところを大きなドラム缶ストーブで炙りこんで体に成分を浸透させる……。
江戸時代から続くといわれる個性的な湯治方法で有名な「寒の地獄」。すぐそばに銀世界となった九重の山々を望むこのあたりは一説には東北と同じ気候帯といわれるような厳しい寒さだが、それゆえに幻想的な雪景色にも出会える。
炙りこみの冷泉入浴は7~9月だけだがそれ以外の季節でも大浴場にお湯と並んで冷泉の浴槽がある。冬場の冷泉入浴は勇気がいるが、入ってしまえばハマる人も多くこの交代浴目当てで訪れる人も多い。
さらに寒の「地獄」の天国タイムが夕食。囲炉裏にしつらえられた灼熱の溶岩で九州の和牛や九重夢ポークをおもいおもいに焼く。飯田高原の冬を耐えた野菜たちの甘さも優しく、熱々天国の至福を堪能できる。